犬を飼っていない人も必見!!犬に嫌われない人になるために(自分の飼い犬以外との接し方)

犬との関わりは、飼い犬ばかりではありません。

外で会うお散歩中のワンコや知り合いの飼っているワンコなどもいますね。

ここで注意したいのは、「犬との関係性」です。

人見知りしないフレンドリーな子であれば特に気にしなくてもよいのですが、もし人見知り、怖がりな子に対してグイグイ距離を詰めてしまうと、自分が嫌われるどころか、最悪すべての「知らない人」に怖いイメージをつけてしまうかもしれません。

これはトレーナーとしても見過ごせない(問題行動を起こすきっかけにもなってしまい、犬の人生に大きな影響を与えてしまいます。)

ということで、今回は怖がり・人見知りなワンコに嫌われにくい(怖がられにくい)接し方についてお話ししようと思います。

興味を持ってないフリをする

私がカウンセリングに伺う際に心がけている事でもあります。

ちなみに。

<絶対にやってはいけない近づき方>

例)じっと目を見つめながら「かわいい!!」など大きな声で話しながら走り寄る

これは最悪ですね。
犬同士では、知らない相手などをじっと見つめるのはケンカを売っているようなものなので、敵意を持っていないアピールのために、目を合わせないようにします。(地面のにおいを嗅ぐなど)
人も同じで、初対面でいきなりじっと見つめてしまうと挨拶どころかケンカを売っているようなもの。特に小型犬だと威圧感も与えることになります。怖がりな子であれば、逃げるか、追い払おうと吠えてくることもあるでしょう。
※信頼関係にある家族と目が合うのはむしろ嬉しい事です。関係性によって目を合わせる意味合いが違うという事を覚えておいていただきたいです。
まずは、飼い主さんとお話をしたりあえて犬から目をそらして別のことをすることで、敵意がないアピールを行いましょう。
犬が興味を持てば、自分からにおいを嗅ぎに来るので、そのまま気が済むまでかがせてあげます

怖がりだけど好奇心が強い子であれば、においを確認することで安心し、打ち解けやすくなります。

フードやおやつをあげる
知らない人に対して良いイメージをつけるには、犬の好きなものをあげるというのがシンプルですが効果的です。
フード、またはおやつを手からあげます。この時、食べてる最中に撫でようとすると嫌がられる可能性があるので、ただ手からあげるだけです。触るのは我慢
もし手から食べてくれない場合は、犬の近くに転がしてあげるのもよいですね。飼い主さんからあげるのもありです。とにかく他人の近くで食べることが大事です。
慣らしの方法として、人の近くで食べさせるという事があります。(食べ物でなくても好きなものを与えればよい)細かいことはレッスンをした方にお話しします。
また、手からあげる事で、食べたついでに手のにおいを嗅いでくれやすくなります
犬とのあいさつはにおいを嗅がせることです。興味がなければ嗅ぎもしないでしょう。
上記の”興味がないフリ”で犬が近づいてきた時におやつをあげるのもよいですし、食べ物が好きな子であれば、最初から吠えてる子でもおやつをあげる事で落ち着いてくれることがあります。
何度も会う
これは知り合いの子と仲良くなりたい場合にやりやすいと思います。
やはり、人見知りしやすい子で慎重派の場合は、1度会ったくらいではそう簡単に心を開いてくれない子もいます。
そういった子には、毎回ただ飼い主さんと話す、おやつをいくつかあげるだけ、などで帰ることを繰り返していると、「何も(怖いことは)起こらなかった」「おやつもらえた」などの経験から、「あの人は大丈夫そうだ(自分に害をなさないだろう)」と警戒を解くようになっていきます。
実際のレッスンでも、訪問するたびに吠えてきた子が、ある日から吠えなくなる、自分から寄ってきてくれるという事が割と起こります。
お散歩で会う子でも、よく会う子なら、会うたびにおやつをあげる事で慣れてくれるでしょう。
※もちろん勝手にあげてはいけません。体重管理やアレルギーの危険もありますので、飼い主さんに許可をもらってからにしましょう。というか飼い主さんが持っているおやつをあげられるのが一番良いです。まずは飼い主さんと仲良くなりましょう。
怖がりな子は焦って距離を詰めようとすると怖がらせてしまうので、時間をかけて慣れていってもらいましょう。
触り方
ある程度慣れたら触ってもいいかと思いますが、触り方によっても恐怖を与えやすくなりますので、極力怖がらせない手の出し方、触り方を心がけましょう。
・動きはゆっくり
・下(または横)から手を出す
・触る場所は首回りより下、背中がおすすめ(頭は嫌がる子が多いので注意)
触られるのが好きな場所、嫌な場所は犬によってちょっとずつ違うので、飼い主さんから好きな場所を教えてもらえると良いですね。
・手のひらを怖がるようなら指一本だけで触るところから。特にチワワなどの小型犬は手のひらを広げて近づけると結構な存在感なので、人差し指だけ伸ばしてちょっと触るくらいでよいかと思います。
おまけ1:犬が嫌がりやすい人間の動き
無意識にやっていないかチェックしてみましょう。
・じっとみつめる
・大きな声を出す、大きな音を出す(手をたたく、足音など)
・急に動く(立ち上がる、手を近づけるなど)
・予測できない動き(子供などに多い、急に走り出す、ジャンプする)
・避けてるのに追いかけてくる
・見慣れない格好(見た目が大きかったり(威圧感)、ガサガサ音がするなどは苦手)
・頭を撫でられる(頭は嫌がられやすい、特に上から手を下すのは威圧感がすごい)その他足先や尻尾などの先端も苦手です。
おまけ2:犬が嫌な時(怖い)にする動き・表情
下記の行動が見られたら、離れたほうが良いでしょう。
・目をまんまるくさせる(緊張、緊迫感)
・瞬きが多くなる、目を閉じる(緊張、現実逃避)
・目をそらす(不安)
・じっと見つめてくる(何かしてこないか注視している、緊張状態)※警戒が解けるとこちらを見なくなる。
・震える(恐怖)
・息が荒くなる、よだれが垂れる(緊張、恐怖)
・固まる(体全体の動きが止まる、体に力が入っている)
・逃げる(距離をとる、飼い主や物陰に隠れる)
・吠える(追い払いたい、相手から距離をとれないときなど)
・咬む(逃げる・吠えるが通用しない/追い払えない時、限界を越えた時)
・耳が倒れる(後ろにぺったり寝かせた状態、怖い、不安)
・口が閉じている、口角が上がる(緊張、こちらの挙動に集中しているかも)
・尻尾がぴんと立つ(上に固まる→緊張、どちらかというと攻撃態勢)※細かく振っている場合も緊張状態(リラックス時はゆらゆら力が抜けた状態で振っている)
・尻尾が下がる(恐怖)
嫌がる様子を察知してすぐにやめる(離れる)ことが出来れば、「この人は嫌なことはしなさそうだ」と安心してくれるでしょう。観察は大事です。(じっと見つめないように注意しながら観察してみましょう)

まとめ

怖がり、人見知りな犬と仲良くなるためには、犬に良いイメージを持ってもらう事と、嫌なことはしてこないと信用してもらうことです。

そのためには、おやつなどのアイテムを使ったり、よく観察して嫌がることをしないこと、そして犬のほうから近づいてくるまで待つことです。

あせらず、じっくり関係を作っていきましょう。

散歩中に会った子が怖がりな場合、飼い主さんが慣らしをしていない限りはほうっといてあげるのが一番良いイメージで終われます。仲良くなろうとしないことも大切です。

触るなら、フレンドリーでむしろ「触られたい!!」という子にしましょう。

自分の「触りたい!」を優先して犬に嫌われないように気を付けましょうね。

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